これは弊社にとっても大きな事件です。Wordpressは世界のホームページのおおよそ40%以上で使われています。これは一つには開発元であるAutomattic社がWordpressが目指すのはエコシステムであるということを明言しているからです。
そもそもWordpressは開発当初からオープンソースで開発されており、ここでいうオープンソースとはソフトウェアを構成するソースコードを無償で公開し、誰でも自由に利用・修正・再配布できるソフトウェア開発手法です。その為にWordpressのコアシステムは無償でダウンロードされサーバーにインストールされているのは我々サイト開発者は誰でも知っていることです。これに様々な機能を追加する為にプラグインを開発し有償で販売していることもAutomattic社は認めています。また使いこなせない人や企業の為に制作を請け負って対価を得ることも可としています。
しかしそのWordpressに関わるサービスを提供し多くの利益を上げることに対し、投資をしない企業に対してAutomattic社はついに声明を出すに至りました。
参照:WordPressが大手Wordpress専用サーバー提供会社を「癌(がん)」とまで呼んだ件について
Automattic社はこの件でWP Engin社に対し、Wordpressに対する投資が少ないと批判し、ついには名称を使わないように申し立てました。A社のCEOであるマレンウェッグ氏は一連の騒動について、「オープンソースプロジェクトで大金を稼いでいる企業は還元するべきであり、しないのであれば商標を使用するべきではない」と述べてオープンソースプロジェクトへのただ乗りを批判しました。
同様に身の回りを見てみると多くの零細中小企業がホームページ制作で制作サイドに良いように言われています。初期制作費に何十万も投資させ、毎月の管理費に何万円も請求し、手直しでも費用を請求するような悪徳会社が後を絶ちません。これらも見ようによってはWordpressなどのオープンソースプロジェクトにただ乗りして大きな利益を上げているとしか見られません。
弊社ではオープンソースのポリシーに則り、安価でメンテナンスが自分でもできるシステム構築を推進しています。