古民家改装工事

 今から10年前になりますが古民家を1件まるまるリノベーションしています。

 よく聞く「リフォーム」と「リノベーション」の違いは、「リフォーム」が簡単な設備の入れ替えや塗装のやり直しや屋根の葺き替えなどに対して、「リノベーション」は大幅に間取りや外観、用途を変える工事を指します。

 今回は大正14年に建てられた築約100年の古民家住宅を「リノベーション」致しました。知人の所有する古民家だったのですが好きにして良いという事で間取りを含め大改装です。特に何度か裏の用水からの出水で水浸しになっていること、岡山県中南部古民家の特徴である赤松材でできていること、既にシロアリなどの虫害があることなどから大規模改築に踏み切りました。

 元は民家でもあったので主要構造材も幾分か細く、傷んでいる構造材はヒノキの太いものと入れ替えました。また天井板を抜き最大4mの高さの空間ができたことからロフト部分を設け、古民家の構造に直接触れられるような仕上げに致しました。

 これらを8カ月かけてリノベーション工事を行い、自身が運営する飲食店といたしました。駅近で築100年近い古民家カフェBARとして沢山のお客様にご利用いただき、県下の古民家カフェブームの先駆けとなりました。

 当物件は今後起こりうる南海トラフ地震の被害想定で倒壊の恐れがあるので、2022年に解体となりましたが、思い出深い実績として今後も記憶にとどめたいと思います。

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