MS Office2024の永続ライセンス提供が決定

 最近の潮流としてソフトウェアサービスのサブスク化が一般的になり、数年前から仕事で利用することが多いMicrosoft社製OfficeもMicrosoft365としてサービスが提供されてきました。

 しかしながら複数台抱える中小零細企業にとっては、サブスク化のメリットである自動更新で常に最新のセキュリティを持ち合わせたOfficeソフトウェアと言うのは現実的でなく、セキュリティリテラシーよりもコストに重きを置くために、古い形式のOfficeをそのまま使う場合の方が大勢を占めています。例えばWordやExcelの拡張子が.docxや.xlsxに変わったのはOffice2007からであり、最低限その頃のライセンスとインストールメディアを維持していればまだまだ十分使えるからです。

 Microsoft社は2019年版を最後に永続ライセンスをなくし、市場にも昨年の最終出荷を最後に永続ライセンス版の市場流通を止めました。その結果オークション市場などで未使用のものが高騰し、大学などの学生向け大規模ライセンスが切り売りされているのが実情です。

 これに対しMicrosoft社は3月15日にLTSC(特定の環境における非インターネット接続型の更新されないデバイス向け長期サポート版)として法人向けにOfficeLTSC2024を今年後半に提供する旨を公表しました。価格は未定ですが現在からの価格変更は行わない予定と発表されています。OSはWindows10以降で32bit/64bitに対応、MacOS版も用意されます。

英語版プレスリリース

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